オーストリアの小水力発電用水車メーカーGUGLER社との業務提携について 水車の供給不足を解消し国内の小水力事業を推進

2016.11.01[プレスリリース]

自然電力株式会社(本社:福岡県福岡市中央区荒戸/代表取締役:磯野謙、川戸健司、長谷川雅也、以下「自然電力」)は、GUGLER Water Turbines GmbH(本社:オーストリア共和国ゴールドヴェルト/CEO:アロイス・ググラー、以下「GUGLER(ググラー)社」)と、かねてより協議を進めていた小水力発電事業における業務提携契約を、2016年9月30日に締結いたしましたので、お知らせいたします。

小水力発電は、昼夜、年間を通じて安定した発電が可能であり、起伏に富み降水量の多い日本に適した再生可能エネルギーです。一方で、水車の供給不足等により事業化が進みにくいという実情を抱えてきました。自然電力は、再生可能エネルギーの国内における定着、安定供給のための施策とし、2015年から風力・小水力発電事業にも積極的に取り組んでおり、水車の供給不足を解決し国内での小水力発電事業の早期実現を達成するため、小水力発電の実績および知見が豊富なGUGLER社との業務提携についても、協議を進めてまいりました。

GUGLER社は、オーストリア共和国に本社を置く約100年の歴史を持つ企業です。5キロワットから20メガワットの小水力発電に適したカプラン水車、フランシス水車、ペルトン水車といった各タイプの水車と、小水力発電に必要な電気・機械装置のグローバルサプライヤーであり、水車の供給実績は全世界において800基を超えています。

この度の業務提携により、自然電力は、特に多くの需要が見込まれるGUGLER社の100キロワット以上の水車を取り扱う国内の独占代理店となります。また、水車・関連機器の導入と併せ、GUGLER社の技術協力を得て、国内の小水力発電事業へのエンジニアリングサービスの提供も行います。なお、自然電力は、既にGUGLER社の水車を採用した小水力発電事業に着手しており、2017年夏頃に第1号案件となる小水力発電所の着工を予定しています。

自然電力は、GUGLER社とのパートナーシップを通じ、GUGLER社が持つ小水力発電用水車機器とエンジニアリングサービスの日本市場への導入を促進し、国内の小水力発電用水車の供給不足の解消を図り、日本各地域のニーズに適した小水力発電事業の普及と持続可能な社会の構築に貢献することを目指します。