「自然エネルギー100%の世界」を目指し、新事業スタート 電力小売事業への参入と「自然電力のでんき」提供開始に関するお知らせ

2017.11.08[プレスリリース]

自然電力株式会社(本社:福岡県福岡市中央区荒戸/代表取締役:磯野謙、川戸健司、長谷川雅也、以下「自然電力」)は、電力小売の全面自由化に伴い、経済産業省資源エネルギー庁へ小売電気事業者の登録申請を行い、2016年12月12日に、登録認定されました。2017年11月8日より、「自然エネルギー100%の世界」を目指す電力サービス「自然電力のでんき」の提供を正式に開始いたしますので、お知らせいたします。

自然電力は、2011年の会社設立以来、自然エネルギーの普及を目指し、自然電力グループとして、累計約700メガワット(2017年10月末時点)の太陽光発電所の企画・開発・EPC(設計・調達・建設)・O&M(運営・保守)・AM(アセットマネジメント)事業ならびに発電事業(IPP)に携わってまいりました。また、風力・小水力・バイオマス事業にも取り組んでいます。

自然電力は、この度、自然エネルギーに由来する電気の使用を希望する仲間を増やし、「自然エネルギー100%の世界」を目指すため、発電事業に加え、電力小売事業に参入することを決定いたしました。自然電力が提供する「自然電力のでんき」は、法人および個人を対象とした電力サービスであり、東京エリア・関西エリア・九州エリアで2017年11月8日より提供を始め、順次全国へ展開する予定です。「自然電力のでんき」が、実質的に「100%自然エネルギー由来」、「CO2排出量ゼロ」の電気となるよう、「非化石市場」で、供給電力全量分の「非化石証書(FIT)」を購入します。これに加え、太陽光・風力・小水力など、自然電力グループが設置する発電所からの電力供給も行い、将来的には、その割合を高めていく計画です。また、世界的な機運の高まりを見せる「RE100」(※1)に向けて、固定価格買取制度(FIT)を使わないサービスやオフグリッドの電力供給モデルの提供も進めてまいります。

自然電力は、発電事業と並行して電力小売事業に取り組むことで、電力利用者との接点を築き、自然エネルギーにまつわる積極的なコミュニケーションを推進し、自然エネルギー市場を活性化させるためのコミュニティを共創してまいります。自然エネルギー需要を喚起する取り組みが、自然エネルギーの普及のみならず、持続可能な社会の構築に貢献すると考え、業界内外の事業者や利用者との連携を深めながら事業を推進してまいります。

※1: 「RE100イニシアチブ」とは、事業運営を100%自然エネルギーで調達することを目標に掲げる企業が参加する国際ビジネスイニシアチブ。 世界で約113社(2017年10月末現在)が加盟している。RE100を通して、世界の多くの影響力のある企業が自然エネルギー100%にコミットしている。RE100は、クライメイト・グループがCDPとのパートナーシップの下で主催している。

【 小売電力事業者登録 概要 】

名称  : 自然電力株式会社

代表者 : 代表取締役 磯野 謙

登録年月日: 2016年12月12日

登録番号  : A0376

【 「自然電力のでんき」 概要 】

1: 「自然電力のでんき」とは
① 100%自然エネルギー由来のでんきです(※2)

「非化石証書(再エネ指定)」を供給電力全量分購入する等で、実質的に「100%自然エネルギー由来」、「CO2排出量ゼロ」の電気として提供してまいります。初回の取引は遅くとも2018年5月上旬までに実施される予定です。

※2 「非化石証書(FIT)」は市場取引によって購入するものであり、十分な量を調達できない場合があります。非化石証書の詳細については、下記URLより、「電力システム改革貫徹のための政策小委員会中間とりまとめ」(平成29年2月総合資源エネルギー調査会基本政策分科会、電力システム改革貫徹のための政策小委員会)、11ページ目をご覧ください:http://www.meti.go.jp/report/whitepaper/data/pdf/20170209002_01.pdf

② 自然エネルギーの発電所を自らつくっています

自然電力は、太陽光・風力・小水等の発電所を自らつくることで、自然エネルギーの総量を増やし、その普及を積極的に推し進めてまいります。「自然電力のでんき」においては、これまでに自然電力グループが設置した太陽光発電所から電気の供給を行ってまいります。また、2018年2月に佐賀県で完工した風力発電所をはじめ、全国で開発中の風力発電所・小水力発電所からの電気の供給も予定し、供給量における割合を増やしていく計画です。

③ 料金の内訳を開示します

よりフェアでわかりやすい料金体系を目指し、毎月の明細書にて「電力調達費」「託送料金」「再生可能エネルギー発電促進賦課金(以下、再エネ賦課金)」「事業運営費」の内訳を開示します。これにより、ユーザーが自分の支払った料金が何に使われるのかを知ることができ、電力自由化への理解促進につながると考えています。なお、電力調達費は、JEPX(卸電力取引所)(※3)の市場価格に連動します。


※3:電気の日々の市場価格は、JEPXウェブサイトの「取引情報」から確認できます。http://www.jepx.org/market/

2: 電気料金のご参考

「自然電力のでんき」の電気料金は、「電力調達費」「託送料」「再エネ賦課金」「事業運営費」によって決定しますが、他社との比較のため、便宜的に、毎月固定でいただく「基本料金」と電気を使った分としていただく「従量料金」(再エネ賦課金は除く)に分けた場合の目安は以下の通りです。

エリア基本料金(月額)従量料金
東京140.40円/kVA23.35円/kWh
関西194.40円 (6kVAまで)23.09円/kWh
九州140.40円/kVA22.38円/kWh

※基本料金の1kVAは10Aに相当します。
※上記の参考値は、消費税込みです。
※東京・関西・九州エリア以外のエリアへのサービスは、現在、準備中です。
※従量料金は市場価格に応じて変動する電力調達費が含まれます。上記金額は2016年10月から2017年9月までの1年間の市場価格に基づいた参考値で、実際に適用される単価とは異なります。
※市場価格は、JEPXウェブサイトの「取引情報」から確認できます。
http://www.jepx.org/market/

3: 申し込み方法

「自然電力のでんき」WEBサイトよりお申し込み可能です。
URL: https://shizendenryoku.jp

【 「RE100」に向けたサービス概要 】

企業などが「RE100」に取り組むにあたって、電気のつかい方・つくり方をともに検討し、提案いたします。
(具体例)
・非化石証書(再エネ指定)等の利用のご提案
・FITを使わない(非FIT)自然エネルギー発電所の開発・設置のご提案等