環境省公募事業における洲本市との共同提案採択のお知らせ
兵庫県洲本市(淡路島)が洋上風力発電の適地抽出モデル地域に選定
自然電力株式会社(本社:福岡県福岡市中央区荒戸/代表取締役:磯野謙、川戸健司、長谷川雅也、以下「自然電力」)は、マルショウ運輸株式会社(本社:兵庫県南あわじ市/代表取締役:松井規佐夫、以下「マルショウ運輸」)と共同で、淡路風力発電株式会社(本社:兵庫県洲本市/代表取締役:松井規佐夫、川戸健司)を設立し、環境省の公募事業である「平成28年度風力・地熱発電に係る地域主導型の戦略的適地抽出手法の構築事業」(以下、本事業)に、兵庫県洲本市と共同提案を行いました。これを受け、2016年3月24日付けで共同提案が採択され、洲本市五色沖が本事業のモデル地域に選定されましたので、お知らせいたします。
洲本市の位置する淡路島は、2011年に地域活性化総合特区「あわじ環境未来島特区」の指定を受けており、2050年に電力自給率100%を目標として、洲本市五色沖での洋上風力発電の事業化が検討されてきました。洲本市および淡路風力発電株式会社は、この事業化を最大限加速すべく、適地抽出の手法として、環境面・経済面・社会面を総合的に評価するゾーニングを提案いたしました。自然エネルギー事業で先行する欧州諸国においては、環境面・経済面・社会面における様々な利害を事前に調整し、より地域に受け入れられる事業を構築すべく、自治体等が風力発電所等の設置地域を予め策定するゾーニングが一般的に行われています。洲本市五色沖においても、各種法令に基づく指定地域等への配慮に加え、実測とシミュレーションによる風況、景勝地等からの景観、漁業への影響といった社会経済的な側面、また、海棲(かいせい)哺乳類等、環境面から配慮すべき対象も複数あり、多面的な検討が必要となります。自然電力には、国内における風力発電事業の従事経験者や、自然エネルギーに関するゾーニングについて学術的な専門知識を有する社員が在籍していることに加え、自然エネルギー発電所立地地域における地域活性化への取組実績があります。本事業が、各関係者間のスムーズな合意を生み出し、淡路島地域全体に資する洋上風力発電事業の基礎となるよう、専門性の高い人的資源を生かして取り組んでまいります。なお、本事業の予算は、総額約8千万円(4千万円/年 ※2016年度政府予算成立後に正式決定)で、実施期間は、2016年4月から2018年3月です。
自然電力は、これまでもメガソーラー発電所を中心に、日本の各地域に適した自然エネルギー発電所の普及に取り組んでまいりました。本事業においては、「あわじ環境未来島特区」における洋上風力発電事業の早期実現に向け、マルショウ運輸および洲本市と連携し事業を推進してまいります。今後も自治体、地元企業と連携し、地域に根ざした取組を積極的に行い、自然エネルギーの普及と持続可能な社会の構築に貢献することを目指します。
【事業概要】
モデル地域名 | 兵庫県洲本市五色沖 |
主たる業務を行う者 | 兵庫県洲本市 |
共同提案者 | 淡路風力発電株式会社 (マルショウ運輸と自然電力の共同出資会社) |
モデル地域面積 | 約3,400 ha |
想定発電所規模 | 最大100MW程度の適地を抽出予定 (5MWの風車を最大20基程度) |
陸上/洋上の種別 | 洋上風力 |
事業実施期間 | 2016年4月〜2018年3月 |