鹿児島県薩摩川内市におけるメガソーラー発電所完工のお知らせ
南九州自然エネルギーファンド第3号投資案件
自然電力株式会社(本社:福岡県福岡市中央区荒戸/代表取締役:磯野謙、川戸健司、長谷川雅也、以下「自然電力」)は、九州南部3県(鹿児島・宮崎・熊本)を主な投資対象地域とした「南九州自然エネルギーファンド」※の3号目となる投資案件である「薩摩川内開拓跡地太陽光発電所」を、2016年12月に完工し、商業運転を開始いたしましたので、お知らせいたします。
本発電所は、鹿児島県薩摩川内市に位置する民有地約35,000㎡の土地を利用して、出力約1.8メガワット(DC)のメガソーラーを運営するものです。年間発電量は、約199万キロワット時を見込んでおり、これは一般家庭約600世帯の年間使用電力量に相当します。発電した電力は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)を活用し九州電力へ売電いたします。2015年3月に組成された「南九州自然エネルギーファンド」を活用した案件としては、本発電所は「新茶第一太陽光発電所(宮崎県、2.0メガワット)」「宮崎高原太陽光発電所(宮崎県、0.9メガワット)」に続く3号目の案件となり、これまでのプロジェクトと同様、売電収益の一部を地域に還元する計画です。なお、本発電所は、自然電力グループが鹿児島県内で完工した4件目のメガソーラー事業であり、自然電力グループが全国で保有する自社案件として18件目となります。
本事業は、自然電力グループが、開発からEPC(設計・調達・建設)までを一貫して行ったプロジェクトです。開発は、自然電力ならびに開発事業パートナーである株式会社RETRY(本社:東京都目黒区青葉台/代表取締役:森下悦道)が共同で実施し、EPC(設計・調達・建設)は、グループ会社である juwi(ユーイ)自然電力株式会社(本社:東京都文京区本郷/代表取締役:長谷川雅也、ヤン・ヴァルツェヒャ)が担当いたしました。本発電所の設計・施工にあたっては、北向きの土地で、かつ斜面であるという条件のもと、通常より低い角度でパネルを設置し発電量の最大化を図るとともに、排水対策としては、複数の調整池を発電所内に設置するなどの工夫を施しました。O&M(運営・保守)は、同じく自然電力グループの juwi(ユーイ)自然電力オペレーション株式会社(本社:東京都文京区本郷/代表取締役:磯野久美子、ヤン・ヴァルツェヒャ)が提供いたします。
なお、「南九州自然エネルギーファンド」では、九州南部3県(鹿児島・宮崎・熊本)において5件の太陽光発電所の設置を目指しており、今後、さらに2カ所程度の太陽光発電所の設置を計画しております。
国内における太陽光発電所の設置計画を巡っては、固定価格買取制度(FIT)の変更により、2017年4月1日時点で電力会社との接続契約が未締結である取得済みの設備認定は失効することが決定するなど様ざまな状況の変化があります。自然電力グループは、本発電所の完工ならびにこれまでの事業経験を活かし、何らかの課題により未稼働となっている全国の発電所設置計画についても、引き続き広く情報を集め、事業化の実現に取り組むとともに、今後も高品質な再生可能エネルギー発電所の設置と運営を通じ、国内における再生可能エネルギーの普及と持続可能な社会の構築を目指してまいります。
※ 南九州自然エネルギーファンド:
2015年3月に組成した太陽光発電ファンド。地元企業・金融機関等が3.5億円、一般社団法人グリーンファイナンス推進機構(代表理事:末吉竹二郎)が3億円、自然電力が0.5億円を出資することが決定している。投資対象となる地域は、九州南部3県(鹿児島・宮崎・熊本)で、5カ所程度の太陽光発電所の設置を計画。売電収益の一部を地域へ還元する施策など、対象地域の活性化に資する取り組みを実施する計画。
【事業概要】
発電所名 | 薩摩川内開拓跡地太陽光発電所 |
発電所所在地 | 鹿児島県薩摩川内市入来町浦之名字草牟田 |
事業主 | 自然電力株式会社 ※信託会社に運営委託する信託事業方式 |
事業開発 | 自然電力株式会社/株式会社RETRY |
EPC | juwi(ユーイ)自然電力株式会社 |
O&M | juwi(ユーイ)自然電力オペレーション株式会社 |
発電所面積 | 約35,000㎡ |
発電出力 | 約1.8MW(DC) |
想定年間発電量 | 199万kWh/年 (一般家庭約600世帯分の年間電力消費量に相当) |
着工日 | 2016年6月 |
運転開始日 | 2016年12月28日 |
【薩摩川内開拓跡地太陽光発電所写真】