自然電力とConstant Energy、タイでのコーポレートPPAモデルによる産業用・工業用屋根置き太陽光発電所7拠点を完工

2020.09.07[プレスリリース]

自然電力株式会社(以下「自然電力」)とConstant Energy社(以下「Constant Energy」)は、2020731日より、タイにおいてコーポレートPPAPower Purchase Agreement:電力購入契約)モデルによる産業用・工業用屋根置き太陽光発電所7拠点(容量:合計5MW)を完工いたしました。これらは、2019107日に両社の覚書が発表された後に完工した最初の共同プロジェクトです。

本プロジェクトは、タイのメーカーであるAmpas Industries Co., Ltd(以下、「Ampas」)によって運営されている、バンプー工業団地内の7つの敷地にて産業用・工業用屋根置き太陽光発電所を設置するものです。各太陽光発電所は、Ampasと工場を利用する企業とで設立する合弁会社によって運営されます。例として、うち1拠点は、Ampasと、日本最大の自動車用バックミラーメーカーである村上開明堂との合弁会社によって運営されます。
これらの屋根置き太陽光発電所から価格競争力のあるクリーンな再生可能エネルギーを直接供給し、工場の電気代の平均コストを削減しながら、同時に、二酸化炭素排出量の削減に寄与します。

本プロジェクトの開発・建設資金は、グローバル・クライメートパートナーシップ・ファンド(responsAbility Investments AG)のノンリコースローンによって調達いたしました。これは、タイにおいて産業用・工業用屋根置き太陽光発電プロジェクトのためにノンリコース・プロジェクトファイナンスが利用された最初の事例です(*)。本投資は、タイ、マレーシア、ベトナム、フィリピン、インドネシアにおける自然エネルギー発電所開発のための拠点として、自然電力が設立したマレーシアにある地域拠点Shizen Malaysia Sdn Bhdを通じて行われます。

Constant Energyの経営陣は、タイで長期的に事業を展開しており、1995年から東南アジアで民間の発電プロジェクトを行ってきました。現在、同社はタイで2番目に大きな海外投資家および太陽光発電所のアセットマネージャーです。子会社のConstant Energy Solar Rooftop 1 はタイにおける先駆的な屋根置き太陽光発電設備のコーポレートPPAモデルを運営しており、20178月より法人向けの屋根置き太陽光発電所が稼働しています。また、自然電力は、日本国内で約1ギガワットの自然エネルギー発電事業に携わっており、現在、事業領域を太陽光から陸上・洋上風力、小水力、バイオマスへと拡大しています。また、ブラジルやインドネシアといった日本国外における太陽光発電のコーポレートPPAプロジェクト運営実績を有しています。

Constant Energyの東南アジアにおけるコーポレートPPAの経験と、自然電力の自然エネルギー発電に関する専門知識とが組み合わさることで、優れた太陽光発電のコーポレートPPAプロジェクトを提案することが可能です。

建設時の様子

自然電力は「青い地球を未来につなぐ」ことを自らのPURPOSE(存在意義)として掲げ、より多くの人々が地球上で幸せに暮らし続けるために、世界中で自然エネルギー発電所をつくり安全で持続可能な電気が使われる暮らしを広げていくことを目指しています。今後も各地のパートナーと協業しながら、高品質かつ地元に目指した自然エネルギー発電所の開発・建設・運営・保守を通じて、“自然エネルギー100%の世界”の実現を加速させてまいります。

【参考】
*1 自然電力調べ(2020 年7月時点)