唐津市浄水センターに防災・減災機能向上のための太陽光発電設備・蓄電池設備を導入 ~新設・既存の発電設備における需給を最適制御システムで連携~

2021.03.15[プレスリリース]

自然電力株式会社(福岡県福岡市、以下「自然電力」)は、この度、唐津市浄水センターにおいて、株式会社NTTデータ経営研究所(東京都千代田区、以下「NTTデータ経営研究所」)、九州電設株式会社(熊本県熊本市、以下「九州電設」)、株式会社ワイビーエム(佐賀県唐津市、以下「ワイビーエム」)と共同で、防災・減災を目的とした太陽光発電設備と蓄電池設備の導入を行い、2021310日に完工いたしましたのでお知らせいたします。

唐津市浄水センターを中心とした周辺エリア(以下「本エリア」)には、唐津市消防署、唐津市屋内プールのほか、佐賀県施設などの公共施設が集積しており、これらの施設を一体として、再生可能エネルギー設備を整備し、平常時だけでなく大規模停電などの非常時においても電力供給が可能なエリアを目指す「唐津スマートレジリエンス拠点構築事業」が進められています。

この度の設備導入にあたり、自然電力が本事業の連合体代表として、全体の概念設計とプロジェクトマネジメントを行いました。九州電設の協力の元、自然電力が監修し、唐津市浄水センター敷地内に太陽光発電設備・蓄電池設備の設計・調達・施工を行いました。またNTTデータ経営研究所・ワイビーエム・自然電力にて本エリアにおける再生可能エネルギーポテンシャル評価のフィジビリティスタディを実施し、本エリアにおける太陽光発電の拡張性や、メガワットサイズの大型蓄電池導入や複数の建物を結ぶ自営線等でのマイクログリッド化の可能性を調査しました。

今回の設備導入は、非常時において唐津市浄水センターの一部に電力を供給し、停電の場合でも独立したエネルギー拠点として電力供給力を確保し、防災拠点としての機能を維持することを目的としています。また、停電時は、自然電力が開発した最適制御システムにより、蓄電池や、施設内の複数の発電設備(新設の太陽光発電設備の他、敷地内に既設の自家発電機、太陽光・風力発電機を含む)が連携し、各設備からの電力供給のバランスを制御します。

また、平常時も、電気代が高い時間帯や電力使用量が多い時間帯に太陽光・蓄電池の電気を効率的に使用し、電気代とCO2排出量の削減に貢献します。

化石燃料から自然エネルギーへの転換は地域資源の有効活用のみならず、エネルギーを通じた地域内の新たな経済の流れを作ることが期待されています。しかし、地域全体を包括するプランの実現には電源の開発・建設・保守管理からITによる需給制御、電力販売・調達といったより広い範囲での専門性や経験が求められます。自然電力はこれまでに自然エネルギー由来の電気をつくり、とどけるまでの一連の事業のノウハウを培ってきました。今後は、地域の資源を生かした電源導入の実現、そしてその発電した電気を通じた地域の中で経済が循環するスキーム提案を強化してまいります。

自然電力は「青い地球を未来につなぐ」ことを自らのPURPOSE(存在意義)として掲げ、より多くの人々が地球上で幸せに暮らし続けるために、世界中で自然エネルギー発電所をつくり、安く安全で安定したエネルギーが使われる暮らしを広げていくことを目指します。

【事業概要】

太陽光発電設備 定格出力102kWp
蓄電池 出力/容量58kW / 232kWh(Tesla社製産業用蓄電池Powerpack
※自然電力はTesla Powerpack 認定施工会社です
導入施設および所在地唐津市浄水センター(佐賀県唐津市二タ子)
完工日2021年3月10

【設備配置マップ】

【太陽光発電パネルエリア 写真】

【蓄電池設備 写真】

【参考】
以下、各社の情報につきましては公式WEBサイトをご参照ください。(五十音順)