ベトナムにおける太陽光発電所の一部持ち分譲渡について
自然電力株式会社(以下「自然電力」)が出資するベトナムの大規模太陽光発電所「Hau Giangハウザン太陽光発電所」について、この度、自然電力グループのShizen Malaysia Sdn. Bhd. が所有する、本事業の事業会社であるVKT-Hoa An Joint Stock Companyの19%の株式をENEOS株式会社のベトナム現地法人であるENEOS Vietnam Company Limited(以下「ENEOS Vietnam」)に譲渡いたしました。
本プロジェクトは、現地パートナー企業であるHalcom Vietnam JSC(以下「Halcom」)との共同プロジェクトであり、2020年12月に商業運転を開始し、35MWp(DC)の発電容量を有しています。この度の、ENEOS Vietnamの事業参画に伴い、自然電力グループ、HalcomグループおよびENEOSグループ3社の協働のもと、発電事業を行ってまいります。引き続きShizen Malaysia Sdn. Bhd.は51%の株式を有し、本事業の運営をリードしてまいります。
ベトナムは、経済発展に伴い国内の電力需要が年率10%程度で増加する一方、主に石炭火力発電設備の増強遅れなどから電力不足が懸念されていることから、同国政府は電源構成の再生可能エネルギー比率を2045年には40%以上に高める施策を講じています。
本事業発電所が立地する地域は年間を通して日射量が豊富なことから、安定的な発電量が見込まれています。電力需要が年々増加しているベトナムにおいて、本発電所は自然エネルギー由来のクリーンな電力を供給し、地域の経済発展と二酸化炭素排出量の削減に貢献します。
自然電力は「青い地球を未来につなぐ」ことを自らのPURPOSE(存在意義)として掲げ、より多くの人々が地球上で幸せに暮らし続けるために、世界中で自然エネルギー発電所をつくり安全で持続可能な電気が使われる暮らしを広げていくことを目指しています。今後も各地のパートナーと協業しながら、高品質かつ地元に目指した自然エネルギー発電所の開発・建設・運営・保守を通じて、“自然エネルギー100%の世界”の実現を加速させてまいります。
【ENEOS株式会社について】
ENEOSグループは、ENEOSホールディングスを持ち株会社として、エネルギー・素材の分野で、上流から下流までの事業を展開しています。2040年のグループのありたい姿は、「アジアを代表するエネルギー・素材企業グループ」「事業構造の変革による価値創造」「自社排出分のカーボンニュートラルの追求を通じた低炭素・循環型社会の形成に貢献」です。グループの主要事業会社であるENEOS株式会社は、幅広いエネルギー事業を通じて、グループのありたい姿の実現に貢献してまいります。
・URL:https://www.eneos.co.jp/
【Halcom Vietnam JSCについて】
2001年に設立されたベトナムの企業であるHalcom Vietnamは、都市・インフラ開発における投資・コンサルタントの分野での地位と役割を徐々に確立してきた。全国約50の都市と省において、再生可能エネルギー、上下水道、固形廃棄物管理・輸送への投資を中心に、コンサルティング業務は200件を超え、その大半は世界銀行(WB)、アジア開発銀行(ADB)、国際協力機構(JICA)、フィンランド外務省などの国際機関が出資するODA案件である。
Halcomは、独自の経営理念「いかなる場合も利益を目的としない」を掲げ、透明性と革新性をもってコミュニティと社会に持続可能な利益をもたらす、東南アジアの都市・インフラセクターにおける持続可能な開発のリーディンググループを目指す。
・URL:https://www.halcom.vn
【自然電力株式会社について】
2011年6月設立。「青い地球を未来につなぐ。」を掲げ、日本全国でグループとして約1ギガワットの自然エネルギー発電事業に携わっている。大規模再生可能エネルギー発電所の設置・運営のための開発・EPC(設計・調達・建設)・O&M(運営・保守)・アセットマネジメント事業に加え、中・小規模発電所によるPPA(売電契約)事業、電力小売り事業といった脱炭素ソリューションの提供を行っている。2016年より海外事業にも注力しており、東南アジア・ブラジルを中心に開発事業・発電事業を展開している。
・URL:https://www.shizenenergy.net