自然電力、FIPやオフサイトPPA、自己託送を実現するための 需給管理・最適制御を行う再エネアグリゲーション・サービスを開始 ～独自のアグリゲート・エネルギーマネジメント・システム 「Shizen Connect」を活用～
自然電力株式会社（本社：福岡県福岡市、代表取締役：磯野謙、川戸健司、長谷川雅也、以下「自然電力」）はこの度、FIP[※1]電源開発やオフサイトPPA[※2]、自己託送などを行う発電事業者や需要家に対し、再生可能エネルギー（以下「再エネ」）を需給管理・最適制御して小売電気事業者や需要家へ提供することを支援する再エネアグリゲーション・サービス（以下「本サービス」）を開始します。
本サービスでは、2022年4月のFIP導入、および自己託送やオフサイトPPAなどの非FIT[※3]電源の導入を見据え、非FIT電源の運用で必要となる発電予測やOCCTO（電力広域的運営推進機関）への計画提出、JEPX（日本卸電力取引所）への売り入札などの需給管理業務を支援します。また、インバランス[※4]回避などのために蓄電池などのエネルギーリソースを最適制御するサービスも提供します。
自然電力はこれまで経済産業省のVPP[※5]実証事業および再エネアグリゲーション実証事業などでIoT制御および各種予測と最適化などのデジタル技術を実証してまいりました。また2021年9月28日には本サービスを通じて、株式会社メンバーズ（本社：東京都中央区、代表取締役社長：剣持忠）が保有する非FIT太陽光発電の再エネをアグリゲートし、同社の社員へと提供するサービスを開始しています。
- VPP実証事業について
https://www.shizenenergy.net/2020/06/01/vpp-second-experiment - 再エネアグリゲーション実証事業について
https://www.shizenenergy.net/2021/06/25/feasibility_study_der - 株式会社メンバーズとの取り組みについて
https://www.members.co.jp/company/news/2021/0928.html
⚫ ウェブセミナーのお知らせ
自然電力は本サービスを紹介するウェブセミナーを以下の通り開催します。
- ウェブセミナー申込みページ https://www.se-digital.net/220119-seminar
日時 | 2022年1月19日（水）16:00-17:30 |
場所 | オンライン開催 ※ お申込み後、ウェブセミナーURLをお送りします |
対象 | 発電事業者や事業会社の再エネ導入担当部門の方 |
内容 | ・自然電力およびEnergyTech事業のご紹介 |
参加料 | 無料 |
※ 日時・内容については予告なく変更することがあります。
⚫ アグリゲート・エネルギーマネジメント・システム「Shizen Connect」
本サービスでは、自然電力が独自開発しているアグリゲート・エネルギーマネジメント・システム「Shizen Connect」を活用しています。
- Shizen Connect 製品紹介ページ https://se-digital.net/connect
Shizen Connectは、再エネ発電設備や蓄電池・EV（電気自動車）・エコキュートなどのエネルギーリソースを集合的に制御するシステムです。家庭向けの太陽光発電と蓄電池やV2H[※6]機器などの制御からメガソーラーの遠隔監視、複数の建物を自営線などで繋いだマイクログリッド[※7]の運用、数千台規模のエネルギーリソースによるVPP構築などが実現できます。今回、再エネアグリゲーションに関する機能を新たに開発いたしました。
自然電力は、自然エネルギー100％の世界を目指すため、電源開発だけでなく、需要側リソース制御や再エネの主力電源化を見据えた調整力創出（VPP構築）、電力データ利活用などを行うEnergyTech事業を推進しています。今後も地域における分散型電源の普及を通じて、“自然エネルギー100%の世界”の実現を加速させてまいります。
※1 FIP (Feed-in Premium)：再エネ電源の電気を売電する際にプレミアム（割増金）を上乗せする制度。
※2 PPA (Power Purchase Agreement)：電力購入契約のことを指し、一般的には発電事業者（PPA事業者ともいう）が発電設備の導入・所有・管理を自己の負担で行い、その発電設備で発電された電力を需要家へ長期的に提供・販売する契約スキーム。オンサイトPPAは需要家の設備の屋根や隣接地などの発電設備からの電力の直接の提供・販売であり、オフサイトPPAは、遠隔地の発電設備から電力系統を通じての需要家の設備への電力の提供・販売を意味する。
※3 FIT (Feed-in Tariff) ：再エネ電源の電気を大手電力会社が一定期間固定価格で買い取る制度。
※4 インバランス：計画値と実績値の差異のこと。その差分に対して支払う必要があるペナルティ要素を含んだ料金を「インバランス料金」という。
※5 VPP (Virtual Power Plant)：分散する電源（発電設備、蓄電池、EVなど）や需要設備をあたかも一つの発電所のように集合制御するデジタル技術の総称。
※6 V2H (Vehicle to Home) ：EVの電気を家などに送ること。
※7 マイクログリッド：平時は電力系統に接続するが、災害時には遮断して内部の電力設備で自立できるように設計された小規模な電力設備および需要設備の電力システム。
⚫ 本サービスに関するお客様からのお問い合わせ先
自然電力株式会社 未来創造室 デジタルグループ
お問い合わせフォーム：https://www.se-digital.net/contact/
