Shizen Connect、四国電力が実施するEVバスの充電及び運行最適化に向けた実証に参画

2024.07.25[プレスリリース]

 VPP(*1)プラットフォーム開発会社の株式会社Shizen Connect(以下、Shizen Connect)は、四国電力株式会社(以下、四国電力)が2024年8月より実施するEVバスの充電および運行最適化に向けた実証事業(以下、本実証)(*2)における共創パートナーとして参画することをお知らせします。

 本実証は、バス会社が保有するEVバス並びに急速充電器を用いて、四国電力及びそのパートナー企業が協力してEVバス運用の最適化を目的としたシステム構築を実施するものです。

 Shizen Connectはこれまでに、自社で開発・運用するエネルギー管理システム「Shizen Connect」(以下、「Shizen Connect」)を活用し、EV(電気自動車)の遠隔制御の分野においてV2H機器での制御(*3)やEV普通充電器の制御(*4、*5)など数々の実証を実施してきました。2024年7月には、「Shizen Connect」がEV充電設備の国際標準通信プロトコルであるOCPP(*6)への対応を完了しています(*7)。

 バス会社がEV急速充電器の導入を進めるにあたって重要な課題の一つに、EV急速充電器を複数台設置する営業所での電力需要の増加があります。本実証では「Shizen Connect」を活用し、EV急速充電器をOCPP経由で遠隔制御しEVバスの充電を管理することで、バス会社の営業所全体の電力需要を平準化させ、基本料金の上昇を抑制します。

 四国電力とShizen Connectは、2024年7月9日付で発表した資本業務提携契約(*8)に伴う協業の一環として本実証の実施を計画しており、今後もEVバス制御を含め、多方面において取り組みを強化し続けていく予定です。

 Shizen Connectでは今後も引き続き、幅広いパートナーと共に、脱炭素化社会の実現に向け貢献を続けてまいります。

図1:本実証における「Shizen Connect」の提供機能の概要

 

*1 Virtual Power Plant(仮想発電所):分散型電源(発電設備、蓄電池、EVなど)や需要設備を遠隔で統合・制御することで、あたかもひとつの発電所のように機能させること
*2 伊予鉄バス、四国電力 愛媛県における路線EVバスの充電および運行最適化に向けた実証事業の実施について(2024年7月25日付プレスリリース)
https://www.yonden.co.jp/press/2024/__icsFiles/afieldfile/2024/07/25/pr007.pdf
*3 Shizen Connect、EVからの充放電を利用した国内最大級のVPP実証を完了(2024年2月16日付プレスリリース)
https://www.shizenenergy.net/2024/02/16/sc_ev_vpp_demo_complete24/
*4 日東工業とShizen Connect、VPP構築を見据えたOCPP仕様のEV普通充電器を活用したDR実証を実施(2024年2月6日付プレスリリース)
https://www.shizenenergy.net/2024/02/06/nitto_sc_ocpp_evcharger/
*5 YanekaraとShizen Connect、EV充電制御によるVPP実証を東邦ガスと共同で実施(2024年6月17日付プレスリリース)
https://www.shizenenergy.net/2024/06/17/yanekara_sc_vpp_joint_demo/
*6 Open Charge Point Protocol(OCPP):電気自動車の急速充電器を管理する国際標準通信プロトコル。 充電などの課金や充電器の保守・運用などを専用の端末や特別なネットワークを介さず行うことが可能となる。
*7  EMS「Shizen Connect」がOCPPに対応し、EVモーターズ・ジャパン及びジゴワッツのEV充電器との連携が実現(2024年7月5日付プレスリリース)
https://www.shizenenergy.net/2024/07/05/sc_ocpp_evmj_jigowatts/
*8 Shizen Connect、仮想発電所の社会実装のため大手電力3社を含む計8社と資本業務提携契約を締結(2024年7月9日付プレスリリース)https://www.shizenenergy.net/2024/07/09/sc_capital_business_alliance/

【エネルギー管理システム「Shizen Connect」について:https://www.se-digital.net/
「Shizen Connect」は蓄電池・EV・エコキュートなどのエネルギー機器をIoT/AI技術で制御し、その制御価値の電力市場取引などを行うエネルギー管理システムです。ピークカットによる電気代削減やマイクログリッドの構築、そして各種電力市場向け制御によるVPP(仮想発電所)の構築などを実現します。家庭用蓄電池のVPPプラットフォームとして東京ガスや東京電力エナジーパートナーズなどに採用され、系統用蓄電池の制御では大阪ガスや東急不動産などに採用されています。

【株式会社Shizen Connect 会社概要】
会社名  :株式会社Shizen Connect
本社所在地:東京都中央区日本橋本町2丁目4番7号
設立   :2023年10月2日
株主構成 :自然電力株式会社100%
※株式会社JERA、四国電力株式会社、新日本空調株式会社、東急不動産株式会社、東京ガス株式会社、西日本鉄道株式会社、北陸電力株式会社、北海道電力株式会社と新株予約権付転換社債による資本業務提携契約を締結
代表者  :代表取締役CEO 松村宗和
事業内容 :VPPプラットフォーム事業、エネルギー管理サービス事業、IoT機器販売事業など
URL   :https://se-digital.net