自然電力グループ

自然電力株式会社（以下、自然電力）の子会社である、自然・インターナショナル株式会社（以下、自然・インターナショナル）は、2023年5月10日、INMARK Asset Management（以下、Inmark）、DOHWA Engineering Co., Ltd.（以下、DOHWA）と、韓国での再生可能エネルギーのプロジェクト開発のための合弁会社を設立することに合意しました。

合弁会社の名称はINMARK Jayeon Energy Co., Ltd.（以下、本JV）とし、Jayeonは韓国語で「自然」を意味し、自然電力の社名にもちなんだものです。

今回の韓国市場参入の背景として、同国の持つ再生可能エネルギー導入における潜在能力の高さがあります。20230年12月、韓国政府は第109次電力需給基本計画を策定し、韓国国内における再生可能エネルギーが占める電力比率を、2021年の9%から、2036年には30.6%になると見込んでいます。同国の目標とする2050年までのカーボンニュートラル達成に向けて、再生可能エネルギー発電事業の促進が期待できると考えています。

本JVでは、陸上での再生可能エネルギー発電、洋上風力発電、そして蓄電池事業など、韓国全土で再生可能エネルギー発電所の開発を進める予定です。自然電力は既に、韓国から近い九州を含む日本の海域で洋上風力発電事業の開発を始めており、環境条件が類似したプロジェクトの評価にその経験を活かす予定です。

本JVでは、既に約2,000MWの再生可能エネルギー発電プロジェクトの機会があることを把握しており、今年中に約100MWのプロジェクトに最初の投資を行う予定です。

自然電力は「青い地球を未来につなぐ」ため、地域と共生する再エネ電源の開発にEMS・蓄電池等のデジタル技術を組み合わせることで、脱炭素化やエネルギーレジリエンス強化など様々なニーズに柔軟に対応し、一日も早い自然エネルギー100％の世界の実現を、パートナーの皆さまと共に目指します。

■合弁会社の概要

【Inmark Asset Managementについて】

2006年に設立されたInmark Asset Managementは、韓国の機関投資家の資金をグローバルに幅広く投資し、その取引額は約30億米ドルにのぼる。実績とグローバルな投資家ネットワークを活かし、世界的なESGの推進に伴い、同社は韓国においてESGに関連する、またはESGの価値を付加する投資機会に注目している。不動産分野では、Inmarkは、コア投資、付加価値機会、社会的住宅開発をサポートすることを目標としている。2021年以降、INMARKはDohwa Engineeringとのパートナーシップにより、インフラプロジェクトにも事業を拡大させている。

【DOHWA Engineering Co., Ltd.について】

1957年に設立されたDOHWA Engineering Co., Ltd.は、韓国初の総合エンジニアリング会社であり、またトップクラスの複合エンジニアリングコンサルティング会社である。蓄積された専門知識と経験により、DOHWAは韓国国内だけでなく、ペルー、イラン、ベトナムなど76カ国で1万件以上のプロジェクトを成功させている。DOHWAは、EPC、PMC、O&Mといった建設事業全般に事業領域を拡大し、国内のみならず海外市場にも進出している。

【自然・インターナショナル株式会社について】

自然・インターナショナルは、自然電力株式会社の子会社で海外事業を統括しており、東アジア、東南アジア・オセアニア、アメリカ大陸の3つの地域で事業を展開している。2023年4月現在、自然・インターナショナルは63MW（純資産ベース）のプロジェクト（建設中含む）を保有し、6カ国で500MWを超えるパイプラインを開発している。