Shizen Connect、系統用蓄電池運用代行の第2号案件として「西鉄自然電力バッテリーハブ飯塚」の運用を開始

2024.12.02[プレスリリース]

 VPP(*1)プラットフォーム開発会社の株式会社Shizen Connect(以下、Shizen Connect)は、2024年6月11日に運用を開始した西鉄自然電力合同会社(以下、西鉄自然電力)の系統用蓄電事業第1号案件である「西鉄自然電力バッテリーハブ宇美」(*2)に引き続き、西鉄自然電力が設置を進めていた系統用蓄電所「西鉄自然電力バッテリーハブ飯塚」が、2024年12月2日に運用を開始したことをお知らせします。今回の取り組みは、2024年7月9日付で発表した資本業務提携契約(*3)に伴う協業の一環として実施するものです。

 Shizen Connectは、2023年に系統用蓄電池運用代行サービスの提供を開始し複数の系統用蓄電池案件(*4、*5)に採用されています。また、系統用蓄電池を導入し、自社運用、あるいは顧客である第三者向けの運用を行う企業を対象とした、系統用蓄電池制御システムのSaaS(Software as a Service)提供も行っております。(*6)

 本案件では、Shizen Connectが自社開発のエネルギー管理システム「Shizen Connect」を用いて、市場価格予測や充放電計画の策定、遠隔制御の実行、サイト状況の遠隔監視システムの提供などを行い、卸電力市場、需給調整市場、容量市場といった各電力市場での取引による収益化やバランシンググループ(*7)運用、充電用電力の電力小売供給など、一連の運用を担います。

 西鉄自然電力は、西日本鉄道株式会社と自然電力株式会社が2022年に設立した合弁会社であり、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、2023年の系統用蓄電池事業参入の他、九州の自治体保有施設や西鉄グループ保有施設へのオンサイトPPAによる電力供給等の事業で、九州の脱炭素推進に取り組んでいます。

 Shizen Connectでは今後も引き続き、各分野のリーディングカンパニーと共に、脱炭素化社会の実現に向けた貢献を続けてまいります。

【案件概要】

【写真:西鉄自然電力バッテリーハブ飯塚】

*1 Virtual Power Plant(仮想発電所):分散型電源(発電設備、蓄電池、EVなど)や需要設備を遠隔で統合・制御することで、あたかもひとつの発電所のように機能させること。
*2 系統用蓄電所「西鉄自然電力バッテリーハブ宇美」 開所式を開催(2024年6月11日付プレスリリース)
https://www.shizenenergy.net/2024/06/11/opening_ceremony_batteryhub_umi/
*3 Shizen Connect、仮想発電所の社会実装のため大手電力3社を含む計8社と資本業務提携契約を締結(2024年7月9日付プレスリリース)https://www.shizenenergy.net/2024/07/09/sc_capital_business_alliance/
*4 西鉄と自然電力、系統用蓄電池事業に参入(2023年7月19日付プレスリリース)
https://www.shizenenergy.net/2023/07/19/grid_scale_battery_nishitetsu/
*5 Shizen Connect、東急不動産がTENOHA東松山で実施する系統用蓄電池事業に採用(2023年8月3日付プレスリリース)
https://www.shizenenergy.net/2023/08/03/shizenconnect_tokyu_grid_battery/
*6 Shizen Connectが系統用蓄電池制御システムのSaaS提供開始(2024年3月1日付プレスリリース)
https://www.shizenenergy.net/2024/03/01/sc_saas_service_grid_battery/
*7  バランシンググループ(BG) :インバランス(計画と実績の差異)の精算を実施する、事業者の集団(単位)。小売電気事業者による「需要バランシンググループ」と、発電者による「発電バランシンググループ」がある。

【エネルギー管理システム「Shizen Connect」について https://www.se-digital.net/
「Shizen Connect」は蓄電池・EV・エコキュートなどのエネルギー機器をIoT/AI技術で制御し、その制御価値の電力市場取引などを行うエネルギー管理システムです。ピークカットによる電気代削減やマイクログリッドの構築、そして各種電力市場向け制御によるVPP(仮想発電所)の構築などを実現します。家庭用蓄電池のVPPプラットフォームとして東京ガスや東京電力エナジーパートナーなどに採用され、系統用蓄電池の制御では大阪ガスや東急不動産などに採用されています。

【株式会社Shizen Connect 会社概要】
会社名  :株式会社Shizen Connect
本社所在地:東京都中央区日本橋本町2丁目4番7号
設立   :2023年10月2日
株主構成 :自然電力株式会社100%
※株式会社JERA、四国電力株式会社、新日本空調株式会社、東急不動産株式会社、東京ガス株式会社、西日本鉄道株式会社、北陸電力株式会社、北海道電力株式会社と新株予約権付転換社債による資本業務提携契約を締結
代表者  :代表取締役CEO 松村宗和
事業内容 :VPPプラットフォーム事業、エネルギー管理サービス事業、IoT機器販売事業など
URL   :https://se-digital.net