Shizen ConnectのIoT端末がJC-STARの★1に適合へ

~ERABセキュリティガイドライン Ver 3.0に準拠へ~

2025.03.25[お知らせ]

DR・VPP(*1)プラットフォーム開発会社の株式会社Shizen Connect(以下、Shizen Connect)は、自社のIoT端末「Shizen Box」および「Shizen Box 2」(以下、総称して「Shizen Box」シリーズ)を、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が定めるIoT製品に対する「セキュリティ要件適合評価及びラベリング制度(*2、以下、JC-STAR)」の基準★1(レベル1)に適合させるための申請を行います。2025年3月末の申請完了を見込んでおり、これにより「Shizen Box」シリーズは、2025年度に改訂予定の「エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネスに関するサイバーセキュリティガイドライン Ver3.0(*3、以下、ERABセキュリティガイドライン)」に準拠した製品となります。

JC-STARとは、一定のセキュリティ要件を満たしたIoT製品に適合ラベルを付与する制度であり、インターネットとの通信が行える幅広いIoT製品を対象として、共通的な物差しで製品のセキュリティ機能を評価・可視化することを目的としています。求められるセキュリティ水準に応じて、★1から★4までの適合基準が定められ、そのうち最も基本的なセキュリティ要件にあたる★1に適合するためには、16項目の要件を満たす必要があります。なお、JC-STAR★1の申請受付は、2025年3月下旬から開始されます。

ERABセキュリティガイドラインは、蓄電池や太陽光発電などの分散型エネルギーリソースの導入拡大に伴い注目の高まるアグリゲーションビジネスの分野で、参画する各事業者が取り組むべきサイバーセキュリティ対策をまとめたガイドラインです。2025年度に予定されているERABセキュリティガイドラインの改定において、アグリゲーターが新規設置するIoT機器のJC-STAR★1以上のラベル取得が必須要件に加わる予定です。

Shizen Connectは、自社で開発・運用するエネルギー管理システム「Shizen Connect」(以下、「Shizen Connect」)を通じて、VPPを実現するために「ベンダーフリー」で幅広い機器に対応し、また「マルチパーパス」で網羅的な制御を提供しています。2023年度には、株式会社富士経済が実施したDR・VPPプラットフォーム市場の調査において、DR・VPPプラットフォームの法人契約数ベースの市場シェアNo.1を獲得しました(*4)。

「Shizen Box」シリーズは、「Shizen Connect」を利用するために、制御対象機器をインターネットに接続させる役割を果たすIoT端末であり、制御対象機器に接続して通信を担います。「Shizen Box」シリーズには、系統用蓄電池・産業用蓄電池・その他の高圧設備の監視・制御に用いる「Shizen Box」と、蓄電池・エコキュート・EV充電器/V2H機器等のDRready(*5)に用いる「Shizen Box 2」の2種類の製品があり(図1)、その両方にJC-STAR★1を適合させる予定です。

「Shizen Box」シリーズをJC-STAR★1に適合させることで、制御対象となる各種エネルギー機器を、機器メーカーによる追加的な対応なしに、ERABセキュリティガイドラインに準拠した遠隔制御可能なリソースとして導入拡大していくことが可能となり、機器メーカー及びこれらの機器を活用するアグリゲーターの双方にメリットがあります。

Shizen Connectは今後も分散型電源の普及促進を通じて、脱炭素化社会の実現に向けた貢献を続けてまいります。

図1 「Shizen Box」シリーズの概要

■「Shizen Box」シリーズの接続確認済み機器一覧
https://se-digital.net/240501₋shizen-box_device-list.pdf

*1 Virtual Power Plant(仮想発電所):分散型電源(発電設備、蓄電池、EVなど)や需要設備を遠隔で統合・制御することで、あたかもひとつの発電所のように機能させること

*2 第12回 次世代の分散型電力システムに関する検討会 資料4
https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/jisedai_bunsan/pdf/012_04_00.pdf

*3 独立行政法人 情報処理推進機構: セキュリティ要件適合評価及びラベリング制度(JC-STAR)
https://www.ipa.go.jp/security/jc-star/index.html

*4 Shizen ConnectがDR・VPPプラットフォームの市場シェアNo.1を獲得
https://www.shizenenergy.net/2025/03/11/ranked_1st_drvpp_market_2023/

*5 DRready:家庭など需要家側のエネルギー機器を、通信ネットワークを介した遠隔操作によるデマンドレスポンス(DR)に対応させること。

【エネルギー管理システム「Shizen Connect」について:https://www.se-digital.net/
「Shizen Connect」は蓄電池・EV・エコキュートなどのエネルギー機器をIoT/AI技術で制御し、その制御価値の電力市場取引などを行うエネルギー管理システムです。ピークカットによる電気代削減やマイクログリッドの構築、そして各種電力市場向け制御によるVPP(仮想発電所)の構築などを実現します。家庭用蓄電池のVPPプラットフォームとして東京ガスや東京電力エナジーパートナー、東北電力、北陸電力などに採用され、系統用蓄電池の制御では大阪ガスや東急不動産、西鉄グループなどに採用されています。

【株式会社Shizen Connect 会社概要】
会社名  :株式会社Shizen Connect
本社所在地:東京都中央区日本橋本町2丁目4番7号
設立   :2023年10月2日
株主構成 :自然電力㈱100%
※大阪ガス㈱、㈱JERA、四国電力㈱、新日本空調㈱、㈱ソラコム、ダイキン工業㈱、東急不動産㈱、東京ガス㈱、西日本鉄道㈱、北陸電力㈱、北海道電力㈱及び事業会社1社(社名非公表)の計12社と新株予約権付転換社債による資本業務提携契約を締結
代表者  :代表取締役CEO 松村宗和
事業内容 :VPPプラットフォーム事業、エネルギー管理サービス事業、IoT機器販売事業など
URL   :https://se-digital.net