「インドネシアにおける脱炭素の一環としての再生可能エネルギーとファイナンス」 セミナーを開催

インドネシアで屋上太陽光をはじめとした脱炭素ソリューション事業を展開するPT Alam Energy Renewables(以下、「Alam Energy」)に出資している自然電力株式会社(以下、「自然電力」)、アラムポート株式会社(以下、「アラムポート」)及びNiX JAPAN株式会社(以下、「NiX」)の3社は、インドネシアにおける再生可能エネルギー(以下、「再エネ」)の導入促進とファイナンスの在り方について議論するセミナー「インドネシアにおける脱炭素の一環としての再生可能エネルギーとファイナンス」(以下、「本セミナー」)を、2025年4月15日、東京ミッドタウン日比谷・日比谷三井カンファレンスにて共催しました。
本セミナーは、アラムポート取締役兼Alam Energy代表取締役社長の西森聡一郎氏による挨拶で始まり、インドネシア財務省傘下の政府系金融機関であるPT Sarana Multi Infrastruktur(以下、「PT SMI」)より取締役のSylvi Gani氏をお招きし、現地における再エネへの長期・現地通貨建てファイナンスの現状と今後の展望についてご講演を賜りました。Gani氏は発言の中で、インドネシアのエネルギー転換を推進する上で、資金調達の更なる革新の必要性について強調しました。また、Gani氏は、金融機関での豊富な経験に基づき、PT SMIの再エネ融資戦略、海外投資家との連携における多様な投資ポートフォリオ構築及び強固なパートナーシップの重要性についても触れました。国際協力機構(以下、「JICA」)東南アジア第一課 ディレクターの那須 毅寛氏にもご登壇いただき、東南アジアにおける再エネ促進ファイナンスの現況についてご講演をいただきました。あわせて、自然電力及びNiXより東南アジア及びインドネシアにおける再生エネプロジェクトの設立・運営過程での課題や抱負についてプレゼンテーションがありました。
その後、PT SMI、JICA、自然電力、アラムポート及びNiXによるラウンドテーブルも実施され、インドネシアの国有企業の特色や効果的な対応方法、インドネシアでの事業機会・課題に関する活発な議論が行われました。
当日は金融機関、プロジェクト開発者、インドネシア大使館など、さまざまな関係者が出席し、インドネシアにおいて再エネ目標を達成するための国境を越えた協力の必要性を強調し、投資家にとってはビジネスチャンスとなる、低炭素で持続可能な未来に向けたビジョンの共有がなされました。また、講演後のネットワーキングでは多くの関係者が今後の協業や情報共有に向けた意見交換を行うなど、実務的な交流の場としても活況を呈しました。
本セミナーは、インドネシアの脱炭素化推進において再エネとファイナンスが果たす役割の重要性を改めて認識する機会となりました。自然電力、アラムポート及びNiXの3社は今後も、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを官民連携で推進してまいります。
【PT SMIについて】https://ptsmi.co.id/
インドネシアのインフラ開発促進を目的に、2009年2月に設立されたインドネシア政府全額出資の金融公社。インフラセクターにおける投融資業務、アドバイザリー業務及びプロジェクト開発支援業務を3つの柱としビジネスを展開。財務省より、エネルギー転換メカニズム(ETM)のカントリー・プラットフォーム・マネジャーに任命され、インドネシアにおける ETM プログラムの資金調達と投資の枠組みを策定している。
【自然電力株式会社について】http://www.shizenenergy.net
2011年6月設立。「青い地球を未来につなぐ」というパーパスを掲げ、太陽光、風力、バイオマスといった再生可能エネルギーを活用し、環境負荷を最小限に抑えながら地域経済の発展にも寄与する持続可能なソリューションを創出するとともに、再生可能エネルギーへの世界的なシフトを加速させるという使命を推進している。
2016年からは、東南アジアやブラジルでのプロジェクトを通じて国際的な事業展開を拡大。2019年にはエネルギーテック事業に参入し、自社開発のエネルギー管理システム(EMS)を通して、マイクログリッド、仮想発電所(VPP)の構築、スマートEV充放電サービス等のイノベーションを提供。国内外のグループ全体で1ギガワット以上の再生可能エネルギー発電事業に携わり、業界をリードする。
本社:福岡県福岡市中央区荒戸1丁目1番6号 福岡大濠ビル3F/6F
代表取締役:磯野謙、川戸健司、長谷川雅也
【アラムポート株式会社について】https://alamport.net/
2015年3月設立。アラムポートは、インドネシアを中心に東南アジアにおいて現地ニーズに寄り添った再エネ事業推進のため、事業開発・投資、コンサル・アドバイザリー事業を展開。太陽光、水力、バイオマス等、現地資源に合わせた幅広い自然エネルギー発電事業に携わっている。
本社:東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館6階 GOODOFFICE有楽町
代表取締役:小谷文人
【NiX JAPAN 株式会社について】https://nix-japan.co.jp/
1979年4月設立。NiX グループは、インフラ技術サービス企業であるNiX JAPAN株式会社(旧社名:株式会社新日本コンサルタント)を中心に国内15社、海外7社とグローバルに展開し、社会インフラの強化をはじめとしたDXサービス事業、海外事業、エネルギー事業(IPP)を行っている。特にインドネシアの発電事業においては、現地エンジニアリング法人を中心に、2か所の自社水力発電所を建設・開発中であり、今後も当地での事業拡大を計画している。
本社:富山県富山市奥田新町1番23号
代表取締役:市森 友明
【Alam Energyについて】https://alamenergy.co.id
2020年7月設立。自然電力株式会社、アラムポート株式会社、NiX JAPAN 株式会社を基幹企業とするNiXグループ及び株式会社エンバイオ・ホールディングスの合弁会社。インドネシアにて屋上太陽光レンタル事業を展開している。
本社:Wework Sinarmas MSIG Tower 37th Floor, Jl. Jend. Sudirman Kav. 21, Setiabudi, Jakarta Selatan 12930
代表取締役:西森聡一郎