Q1. 就職活動の軸はなんでしたか?
田中:「気候変動×地域活性化」に興味があったので、最初の頃は業界としてはシンクタンクなどを見ていました。 あとは、自分が社会に何を残したいか、どんなインパクトを与えたいか、という軸がありました。
勝川:まず私は、枠組に雁字搦めになったり、業務の背景が見えなかったりなど、大組織に象徴されることが合わないと自覚していました。そのため、個人性や現場感の印象が強い、コンサルタント系やベンチャー企業がいいと思っていました。
また、事業として一気通貫性があることも重視していました。そのようなプロセスから、本質的に良いものができると考えるからです。
根本的には、社会への影響が大きく、かつ普遍性のあることに心が向いていました。生き物が好きで、環境問題に興味があったので、そこにアプローチできる普遍的なもの=再エネというインフラ、と業界を絞りました。
志磨:「人類の視点で必要不可欠」と「地域経済循環」に繋がる事業に携わりたいと考えていました。
就活中の4月は、新型コロナ感染症が流行し世界中の経済が止まったタイミングでした。地球・人類単位での課題は何か、また地域という小さな単位での経済が未来の世代に続くには何が必要なのか、を考えたのがきっかけでした。
そんな中、太陽光パネルと蓄電池の営業アルバイトをしていた経験が繋がり、再生可能エネルギーと地域経済循環の関係性に興味をもったことが、今の仕事への入口になりました。
Q2. 自然電力に興味を持ったきっかけと、入社の決め手は?
田中:きっかけは、登録していた就活サイトから来たメールに自然電力の紹介があったことです。
「青い地球を未来につなぐ」というパーパスが心に刺さり、説明会に行きました。 それまで事業会社はあまり考えていなかったのですが、大学院でフィールドワークをしていたこともあって、現場で事業を作っていける点に惹かれました。 また、自分が社会に何を残したいか、を考えたときに、地域と対話をしながら気候変動問題に取り組む自然電力でなら、より直接的に地域づくりや気候変動に影響を及ぼし、地域や社会の在り方を変えていけるのではないかと思いました。 自然電力が、地域とのつながりを大切にした共創に力を入れている点も、入社の決め手になりました。
勝川:再エネ業界の中で、自分の軸に照らして入社したいと思えたのが、自然電力でした。インターンも少し経験できたのですが、チームの雰囲気がとても良かったです。仕事もプライベートも本気で取り組み、互いが人として認め合っていて、居心地のいいコミュニケーションでした。
志磨:再エネ業界に興味を持ち始めてから、自然電力を含む数社の再エネ企業をインターネットで見つけたのがきっかけです。色々な部署の社員から様々なバックグラウンドの話を聞く中で、社員の「深く事業に入り込み、真っ直ぐ未来を語る姿勢」に惹かれ、最後は直観で決めました!
Q3. 現在担当している業務は?
田中:ファイナンスアセットマネジメント部で、発電所の開発資金や建設資金の借入を行っています。会社全体の動きや収益構造、またプロジェクトの採算性を理解した上で銀行に交渉をする必要があるため、今後のステップアップにおける重要な知識が身につくと思い、ファイナンスアセットマネジメント部を選びました。社外の方との連絡や交渉も任せていただいているため、自然電力の一社員としての責任を強く実感しております。
勝川:プロジェクトの関係で、10月から四国に住んでます。3〜4人くらいのチームで、現地のコミュニケーションやリサーチを担っています。
スピード感と地域共創が開発の鍵である中、工場屋根や荒廃農地など、中規模程度の太陽光発電所の適地を探しながら、地域に根ざした事業ができるように進めています。
志磨:洋上風力発電所を作るにあたって重要な関係者である漁師さんや地域のみなさま、市や県の方々と協力・調整をしながら、事業計画の策定を行っています。「洋上風力を通じた地域づくり」が自然電力としても自身としても大きなテーマです。
Q4. 働き方は?
田中:ベンチャーなので教育などのフォロー面で少し不安でしたが、研修で業務内容等も詳しくインプットしてもらえたので仕事もスムーズにできています。 あとは、フルフレックスタイム制なので、夕方に病院行ったり、ジムにいったりと、働く時間を結構柔軟に調整できるのがいいなと思っています。 実家から仕事を行ったこともあるのですが、自身や家族の状況に合わせて働く時間を調整したことで、柔軟かつ効率よく仕事を進めることが出来ました。
勝川:自分に合っています。四国に住みながらも、現在は月に1度東京に帰れていますし、不便さはないです。むしろ、旅の延長のような感覚で、仕事を楽しめています。
また、フルフレックスタイム制・フルリモート制であることで、現場での仕事がより効率的になります。一番分かりやすいのは、現地で必要な業務・面談等の隙間を縫って、社内のミーティングや作業ができることです。イレギュラーな場所での作業というのは、なかなか捗るものです。
そのような中、ライフワークである折紙の活動も継続できていることが、最もありがたいです。展覧会への参加や講習会の開催などの機会を持てることで、私の人生は満たされています。
志磨:今は実家がある東京と、事業の拠点である千葉県いすみ市で2拠点生活をしています。リモートワークと対面での仕事を柔軟に組み合わせて働いています。事業のことを考えるにあたって、やはりその事業拠点の地域に直に住むというのが一番自分にとって“リアル”だなと感じます。
また、プライベートではサーフィンも始め、海が近くにある生活を堪能しています。
Q5. 今後やっていきたいことは?
田中:今後、世界の潮流としては、再エネは主流になっていきますし、まさに追い風だと思うのですが、一方で発電所を立てる地域の方々からの理解というのは別の軸で考える必要があると思っています。 ファイナンスアセットマネジメント部での経験を元に、それぞれの地域に受け入れられるような会社の在り方、また発電所のあり方を考え、実現していけたら良いなと思っています。
勝川:私が思い描く理想社会と、自然電力の目指す世界は、かなり一致しています。そのため、仕事を通した自己実現の延長に、世界変革があるのです。
私は今、瀬戸内というエリアが、物質中心の資本主義の先にある、人間社会の理想形になってほしいと考えています。
ゼロベースからのクリエイティビティを象徴する、再エネとアートを通じて、いわゆる贈与論的な社会を具現化できるのが、瀬戸内だと思っています。
私自身、折紙のアーティストとして、芸術の文脈を志向しており、ライフワークと仕事の両方で、そういった社会の実現に携わっていきたいです。
志磨:いすみ市で地域の方々と共に、洋上風力発電所と地域が共生する成功モデルを創るのが僕の今の目標です。またゆくゆくは自分が携わった洋上風車が見える家を建てたいです(笑)
Q6. 新卒の方々へ向けたメッセージ
田中:就職活動は、自分が社会にどんなインパクトを残したいかを考える、大きなきっかけになると思っています。 もちろん、年収やネームバリューも大切ですが、自分が社会にどんな影響を与えたいのかを、改めて考えた上で、 自分がやりたいこととフィットする会社を選べると充実した社会人生活が待っていると思います。
勝川:自分の根っからの関心があることに取り組んで、本気で楽しめる仕事に出会えるような就活ができることを願っています。
志磨:仲間と共に事業を創り上げ、カーボンニュートラルまたその先にある再生可能エネルギー100%の世界を目指していく。そんなロマンチックな仕事を共にできる日を楽しみにしています!