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用語集

「ソーラーシェアリング」に関する用語集です。

ソーラーシェアリングについて

不耕起栽培

不耕起栽培とは田畑を耕さずに作物を育てる方法です。作物の栽培においては基本的に、種を撒く前に土を耕します。土を耕してやわらかくすることで、作物が根を張りやすくなるなどのメリットがあるからです。しかし一方で、土を耕す作業によるデメリットもあります。一つは土中に含まれる炭素が空気中に放出されてしまう点です。地球温暖化対策やカーボンニュートラルの観点において、森林をはじめとするCO2を貯蔵する要素は非常に重要です。本来土壌にもこの機能があり、農地の土壌にもCO2が貯蔵されています。しかし作物を栽培するために土を耕すことで、貯蔵機能が失われてしまうのです。
そこで不耕起栽培では土を耕さず、そのまま種をまくことで、土の中にあるCO2を放出せずに作物の栽培ができるようにしているのです。不耕起栽培では、ほかにも省力化や雑草抑制、土壌侵食の抑制など、環境保全に対するメリットが見込まれています。
日本ではすでに大豆や麦、水稲などで不耕起栽培がおこなわれており、特に麦の不耕起栽培が増加しています。

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