ソーラーシェアリングについて
- 光飽和点
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光飽和点とは、植物の光合成においてこれ以上光を強くしても光合成の量が増えなくなる点をいいます。一般に植物の光合成においては、光が強くなればなるほど光合成の量は多くなります。しかしある点を超えると、それ以上光を強くしても光合成の量が上がらなくなるのです。サトウキビやトウモロコシのように飽和点をもたない作物も存在しますが、ほとんどの作物に光飽和点が存在しています。
この性質を利用し、農作物を栽培中の畑の上部で太陽光発電を行うのが、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)です。光飽和点を超えて降り注ぐ太陽光を余剰なエネルギーと考え、それを使って発電を行う仕組みです。
また作物の中には茶葉やレタスのように、光飽和点とは別に光を当てすぎないほうが高品質な作物になる種類も存在します。このような場合、これまでは作物の上に遮光シートなどを設けるのが一般的でしたが、ソーラーシェアリングを活用する選択肢も生まれました。